売るために、自分を売り込まなくていい。|無言起業
凡人再起動ログ 全10話・完結

K.藍沢が、二度ゼロから立ち上がるまでの全記録。転んで、また立った、不格好な足跡の話だ。

転落① 転落② 上昇① 上昇②
二度の転落二度の上昇 2度目は、もっと深く。そして、もっと高く。
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「売れなかったら大損する?」コンテンツビジネスを小さく始められる理由

どうも。

副業で、自分の知識や文章を商品にしてみたい。でも、お金のことを考えると手が止まってしまう。

「始めるために、いくら必要なんだろう」

「誰も買ってくれなかったら、貯金が減るだけじゃないか」

「失敗して借金まで残ったら、どうしよう」

生活のために始めたいのに、その生活が苦しくなったら困りますよね。慎重になるのは、当たり前です。

ただ、「ビジネスを始める」と聞いたとき、どんな準備を想像しているかは、一度確かめてみてほしいんです。

場所を借りて、設備をそろえて、商品を仕入れてから、お客さんを待つ。その始め方なら、売れなかったときのお金が心配になります。

では、自分で書いた文章をデータで販売する場合も、同じだけのお金を先に用意する必要があるんですかね。

ここを具体的にすると、「失敗したら怖い」の中身が、少し変わってきます。

①一つも売れなかったら、何の支払いが残りますか?

たとえば、物件を借りて飲食店を開くとします。

比べる図。上に「売れる前に払うお金」。左の白い箱に「飲食店を開く」と、点つきで「物件を借りる」「設備を整える」「食材を仕入れる」、右の白い箱に「PDFで販売する」と、点つきで「店舗を借りない」「手持ちのパソコンで書く」「在庫を抱えない」(「在庫を抱えない」に金の線)

開店するために設備を整え、食材を仕入れます。営業を始めてからも家賃などの支払いがあり、お客さんが来なかった日にも、お金は出ていきます。

食材によっては、使わないまま傷んでしまうこともありますよね。売上が出る前から、お金を払って準備する部分があるわけです。

一方、手持ちのパソコンで文章を書き、PDFにして販売するならどうか。

店舗を借りる必要はありませんし、売れるか分からない商品を大量に仕入れる必要もありません。同じPDFを複数の人に渡せるので、一件売れるたびに商品を仕入れ直す作業もありません。

これが、コンテンツビジネスでいう「無在庫」の利点です。

もちろん、使う端末や通信環境は必要です。販売方法によって手数料などもかかります。ただ、すでにある道具を使い、新しい有料契約を増やさずに作れば、追加の支出をほとんどかけずに試せます。

売れる前に、大きなお金を払っておく必要がないんです。

借り入れをせず、売上がなくても支払う費用を増やさなければ、商品が売れなかったこと自体で借金が増える仕組みにはなりません。

だから、始める前に考えたいのは、「いくら稼げそうか」と合わせて、こちらです。

「一つも売れなかった場合、自分には何の支払いが残るのか?」

ここを確認すると、背負う負担が分かります。

ただ、在庫がない商売でも、始め方によってはお金を失います。どこで違いが出るんでしょう。

②在庫がないのに、どうしてお金を失うことがあるんですか?

仮に、最初の商品を作る前に、高額な講座を契約したとします。

大きな一言の図。上に「支払う前に確かめる」。大きな字で「この費用がないと渡せないものは?」(「渡せないもの」に金の線)、その下に「「本格的に見える」「安心できる」だけなら、いったん保留」。右に丸の中の問いの印

さらに、有料の制作ツールをいくつも契約し、販売サイトを外注し、集客のために広告も出す。商品がまだ一つも売れていない段階で、支払いだけが決まっていきます。

こうなると、売上が出なければ、その費用を取り戻せません。

コンテンツに在庫がなくても、先に払ったお金まで戻ってくるわけではないんですよね。

講座も外注も広告も、必要な場面はあります。ただ、初めて試すときに、全部をそろえる必要があるかは別の話です。

ここで厄介なのが、不安になるほど、お金を払って準備したくなることです。

「ちゃんと勉強してからなら、失敗しないはず」

「見た目をプロに頼めば、買ってもらえるはず」

「このツールがあれば、自分にもできそう」

そう考える気持ちは分かります。まだ売った経験がないと、何を用意すれば十分なのかが分かりませんから。

でも、道具を増やしても、買う人が何に困っているのかは確定しません。

議事録のひな形が欲しい人に、立派な動画講座を作っても、その人の用事とは合わないことがあります。先にお金をかけた分だけ、欲しいと思ってもらえるわけではないんです。

だから僕は、最初の一つでは、支払う前にこう確かめることを勧めます。

「この費用をかけないと、相手に渡せないものは何か?」

答えが「本格的に見える」「安心できる」だけなら、いったん保留してみてください。今ある道具で渡せる形を考える余地があります。

では、お金をかけずに作ると、内容まで簡単なものになってしまわないでしょうか。

③お金をかけないと、ちゃんとした商品は作れませんか?

たとえば、会議が終わるたびに「結局、誰がいつまでにやるんだっけ?」と確認し直している人を想定します。これは説明用の仮の例です。

要点の一覧の図。上に「作り始める前に決める三つ」。チェックの印つきで縦に3つ=「道具:今ある端末で、追加料金なし」「内容:ひな形と記入例までに絞る」「条件:固定費・手数料・返金・渡し方」(「追加料金なし」に金の線)

その人に向けて、決定事項・担当者・期限を書き残せる議事録のひな形を作る。そこに記入例と、使う順番の説明を添える。

この内容を試作するために、撮影機材や専用の販売サイトが必須になるわけではありません。手持ちの文書作成ツールでも、内容は作れます。

確かめたいのは、装飾の量より、使う人が迷わず記入できるかどうかです。

たとえば、「担当者」の欄だけだと複数の名前を書いてしまうなら、「最初に対応する人を一人書いてください」と説明を足す。記入例を見ても使い方が分からなければ、その例を直す。

こういう改善には、必ずしも追加のお金は必要ありません。

僕にも、お金がなくて、休みの日はスマホやYouTubeを見て過ごしていた時期があります。時間があっても、お金がないからできないことがあるんですよね。

だから、始めるために生活費を削ることを、簡単には勧めたくありません。

「なくしても困らないお金」がほとんどないなら、最初は追加支出をしない条件で考えていいんです。

具体的には、作り始める前に、次の三つを決めておきます。

  • 使う道具:今ある端末と、追加料金のかからない制作方法で進める。
  • 渡す内容:一つの困りごとに使うひな形と、その記入例までに絞る。
  • 販売の条件:販売前の固定費、売れたときの手数料、返金条件、購入後の渡し方を確認する。

費用を抑えても、内容の確認や購入者への対応は必要です。お金を払わなくていい部分と、自分がきちんと取り組む部分を具体的にしておきましょう。

ここまでなら、大きな支出を避けて試せそうです。

でも、もう一つ気になることがありますよね。お金が減らなくても、作った時間が無駄になったらどうするのか、という話です。

④売れなかったら、作った時間は全部無駄になりますか?

ここは、軽く「失敗も経験ですよ」で済ませたくありません。

思い込みと本当はの図。紺の地。上に「売れなかったときの記録」。上の灰色の箱に×の印と打ち消し線つきの「「自分には才能がない」とだけ記録」、下向きの矢印、下の白い箱に○の印と「次に試すことを決める材料にする」(「次に試すこと」に金の線)

仕事が終わってから作業した時間も、休日に使った時間も、自分の時間です。売れなければ、がっかりすると思います。

ただ、その一回で何を確かめたかによって、次にできることは変わります。

先ほどの議事録のひな形を案内して、売れなかったとします。

そのとき、「自分には才能がない」とだけ記録したら、次に何を変えるか決められません。

代わりに、確認できる範囲で、次のことを残します。

  • 誰に向けて、何に使う商品だと説明したか。
  • その案内は、実際に見てもらえたか。
  • 質問や反応があったなら、どこについてだったか。
  • 確認できず、まだ分からないことは何か。

案内自体が見られていないなら、商品の必要性までは判断できません。

「自分の仕事でも使える?」という質問が来たなら、対象や使用例の説明を見直す材料になります。ただ、それだけで売れなかった原因が分かったことにはしません。

こうして記録すると、次の作業を選べます。届ける相手を見直すのか、使用例を足すのか、説明を具体的にするのか。

売れなかった事実を、次に試すことを決める材料にできるんです。

最初の制作に大きなお金を使っていなければ、費用を取り返すために焦って販売を続ける必要も小さくなります。修正することも、いったん休むことも、別の困りごとを扱うことも選びやすくなります。

ただし、記録を残さず、毎回同じことを繰り返すだけでは、改善の材料は増えません。

やり直せることと、際限なく時間を使うことは、分けて考えておきたいんです。

⑤「売れるまで頑張る」と決めると、終わりがなくなりませんか?

最初に決めておきたいのは、お金の上限と、今回使う時間です。

順番の図。上に「区切りを作って試す」。縦に4段=1「お金の上限と使う時間を決める」(光らせた段)、2「ひな形と記入例を作る」、3「反応と、まだ分からないことを残す」、4「次の一回を続けるか決める」

たとえば、「今回は新しい契約をせず、今週の作業時間を二回確保する。まず、ひな形と記入例を作る」と予定に書いてみます。

その時間で完成しなければ、どこに時間がかかったかを確認します。完成して案内できたなら、どんな反応があり、何がまだ分からないかを残します。

そのうえで、次の一回を続けるか決めればいいんです。

最初から「売れるまで、いくらでもお金と時間を使う」と約束する必要はありません。

コンテンツビジネスの始めやすさは、こうした区切りを作れることにあります。店舗や在庫を抱えず、手持ちの道具で作り、支出を抑えたまま内容を確かめられます。

だから、「失敗が怖くなくなったら始めよう」と、自分の気持ちが変わるのを待たなくてもいいと思うんです。

まずは、失敗したときに困る支払いを増やさず、試せる内容を一つ考えてみてください。

今日なら、メモにこの三行を書くところから始められます。

「誰の、どんな困りごとを扱うか」

「今ある道具で、何を作って渡せるか」

「一つも売れなかったとき、何の支払いが残るか」

三行目に生活を脅かす支払いが並ぶなら、もっと小さな始め方を考えましょう。

何も売れなかった一回のあとにも、生活を守りながら、次に試すことを選べる。その状態を作れることが、コンテンツビジネスの大きな利点です。

誰にも気づかれない夜の、君へ

AIに書けるものは、これから一番安くなる。
君の生き様は、これから一番、値がつく。

機能で消耗する時代は、静かに終わっていく。武器になるのは、何度もコケて、それでも続けてきた、君の生き方の方だ。それは作るものじゃない。もう、君の中に埋まっている。

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