売るために、自分を売り込まなくていい。|無言起業
凡人再起動ログ 全10話・完結

K.藍沢が、二度ゼロから立ち上がるまでの全記録。転んで、また立った、不格好な足跡の話だ。

転落① 転落② 上昇① 上昇②
二度の転落二度の上昇 2度目は、もっと深く。そして、もっと高く。
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順番は自由。気になった扉から、どうぞ。
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「パクリ」と言われないか心配…。他人の記事を参考にするときの正しいルール

どうも。

記事を書こうと思って、ほかの人の記事を読む。説明が分かりやすくて、見出しの流れもきれいで、「こういうふうに書けたらいいな」と思う。

でも、自分の下書きに戻ると、ちょっと気になるんですよね。

「この順番で書いたら、パクリになるのかな」

「自分の言葉に直せば大丈夫なのかな」

考えているうちに、参考記事を読むこと自体が怖くなってしまう。

ただ、文章を学ぶたびに、説明の順番まで全部自分で発明しなければいけないとしたら、なかなか大変です。

では、どこを参考にして、どこから自分で考えればいいのか。書くときに迷いやすい場面から、順番に整理してみます。

①「悩み→理由→解決策」という順番も、真似してはいけないんですか?

たとえば、「朝の勉強が続かない」という記事を読んだとします。ここからは、説明のための架空例です。

比べる図。上に「参考記事から」。左の灰色の箱に×の印と「持ってこない」「特徴的な見出し」「その人ならではのたとえ話」「独特の展開」、真ん中に右向きの矢印、右の青い枠の箱にチェックの印と「学んでいい」「一般的な説明の型」「見出しの役割」(「説明の型」に金の線)

その記事は、こんな順番で書かれていました。

  1. 朝、勉強しようとしても起きられない場面。
  2. 続かない理由。
  3. 試せる対策。
  4. 明日の朝にやること。

読み終わって、「最初に困っている場面を出すと、自分の話だと思ってもらいやすいんだな」と気づいた。

この気づきは、自分の記事にも使えます。

「困っている場面を示す→理由を説明する→対策を紹介する→最初の行動を決める」という一般的な説明の型は、いろいろなテーマで使われるものです。こうした型を参考にするのは、自然な学び方です。

ただ、ここで一緒に持ってこないほうがいいものがあります。

その人が考えた特徴的な見出し。その人ならではのたとえ話。読者を驚かせるために組み立てた、独特の展開です。

「見出しがどんな役割を果たしているか」を学ぶことと、見出しそのものを写すことは、分けて考えます。

参考にした見出しが、読者の不安を代弁しているなら、自分の記事でも読者の不安を考えてみる。そこで使う言葉は、自分の記事の内容に合わせて書きます。

「構成だから何でも借りていい」という話ではないんですね。具体的な表現や組み立てまで近い場合、構成という名前をつけただけで安心はできません。

では、見出しや本文の言葉を変えれば、それで十分なんですかね?

②言葉を変えたのに、なぜ元の記事と似たままなんですか?

たとえば、参考記事を横に開いたまま、一段落ずつ書き直したとします。

思い込みと本当はの図。紺の地。上に「確認したいのは」。上の灰色の箱に×の印と打ち消し線つきの「何文字変えたか」、下向きの矢印、下の白い箱に○の印と「自分の読者に、なぜこの説明が必要か」(「なぜこの説明が必要か」に金の線)

「大切です」を「重要です」に変える。「僕」を「私」に変える。具体例に出てくる場所も、カフェから図書館に変える。

それでも、主張する順番、紹介する方法、具体例の中で起こることまで同じなら、記事の中身はあまり変わっていません。

これ、書いている側は結構頑張っているんですよね。全部そのまま使ったわけではないし、言葉も選び直しています。

ただ、その作業の間、考えているのはずっと「元の文章をどう変えるか」です。「自分の読者に何を説明するか」を考える時間が、ほとんどありません。

ここが、参考にするときの落とし穴です。

一般的な助言が重なることはあります。同じテーマなら、必要な説明が似ることもあります。

でも、同じ話を、同じ例で、同じ順番に説明し続けているなら、一度立ち止まったほうがいい。

確認したいのは、「何文字変えたか」ではありません。

「自分の読者には、なぜこの説明が必要なのか」を、自分で説明できるかです。

たとえば、参考記事には三つの対策があっても、自分の読者には最初の一つだけで十分なら、そこを詳しく書けばいいんです。逆に、参考記事で触れていない不安があるなら、その説明を足します。

読者に合わせて考えると、残す内容も、削る内容も変わります。

ただ、ここまで聞くと、今度は別の不安が出てきますよね。

「自分には、その人みたいに書ける経験がないんだけど」と。

③参考記事ほど立派な体験がなくても、書けることはあります

自分の体験というと、何かを達成した話や、失敗を乗り越えた話を用意しなければいけない気がします。

要点の一覧の図。上に「記事の材料になる」。チェックの印つきで縦に3つ=「説明を読んでも分からなかったこと」「勧められた方法を試さなかった理由」「相手には小さなことでも、自分には嫌だった出来事」(「自分には嫌だった出来事」に金の線)

でも、記事の材料になるのは、それだけではありません。

説明を読んでも分からなかったこと。勧められた方法を試さなかった理由。相手には小さなことでも、自分には嫌だった出来事。そういう話にも、自分の判断が含まれています。

僕は以前、長く付き合っていて、お金がないときには貸していた相手に、飲み屋で「金づる」と言われたことがあります。その場でお金を払って帰り、あとから謝られましたが、もう相手にしませんでした。

仮に、この経験を人間関係の記事に使うとします。

参考記事が「話し合えば関係を修復できる」という結論だったとしても、僕の話まで同じ結論にする必要はありません。実際に選んだのは、付き合いを戻さないことだったからです。

むしろ、「謝られたあとも、関係を戻したくない場合はどう考えるか」という疑問を扱えます。

参考記事と違う部分にも、書けることがあるんですね。

あなたが記事を読んで、「自分の場合は、ちょっと違ったな」と思ったなら、その違いを消さずに書き出してみてください。

どこまでは納得したのか。どこから事情が違ったのか。自分は何を選び、その理由は何だったのか。

そのうえで、読む人が何を判断するときに役立つ話なのかを考えます。体験談を入れること自体を目的にしなければ、記事が自分の話だけで終わることも避けやすくなります。

では、実際の執筆では、どの順番で進めればいいのか。僕なら、次のようにします。

④参考記事を開いたまま、最初の一文を書こうとしていませんか?

参考記事から学ぶときは、「読む作業」と「自分の記事を書く作業」を、一度分けてみてください。

順番の図。縦に5段=1「答える質問を一つ書く」、2「説明の役割を読み取る」、3「参考記事を閉じ、材料を並べる」(光らせた段)、4「読者に必要な順番で下書き」、5「元の記事と見比べる」

1.自分の記事で答える質問を、一つ書きます。

たとえば、「記事を書き始めたけれど、最初の一文で止まってしまう。何から書けばいい?」という質問です。

「文章について書く」より、必要な説明を選びやすくなります。

2.参考記事から、説明の役割を読み取ります。

見出しをそのままコピーする代わりに、「ここで悩みを具体的にしている」「ここで例を出している」「ここで反論に答えている」とメモします。

ほかの記事も読むと、よく使われる型と、その人独自の工夫を比べやすくなります。複数読めば自動的に安心、ということではありませんが、一人の書き方を唯一の手本にしなくて済みます。

3.参考記事を閉じ、自分の材料を並べます。

最初に書いた質問に対して、何を答えられるかを考えます。

実際に困った場面。試したこと。うまくいかなかった条件。まだ分からないこと。これから試してほしい、自分なりの提案。

体験したことと、今考えた提案は分けて書きます。提案を、実際に成功した方法のように見せる必要はありません。

4.自分の読者に必要な順番で、下書きを作ります。

参考記事では理由から説明していても、自分の読者がすぐ手順を知りたいなら、手順から始めてもいいんです。

一般的な型は使いつつ、具体的な見出しや説明の順番は、自分の記事に必要な理由で決めます。

5.書き終えてから、元の記事と見比べます。

特徴的な見出しが残っていないか。同じ具体例を言い換えただけになっていないか。独特の展開を、そのままなぞっていないかを確認します。

重なりが大きければ、単語をさらに変えるより、最初の質問に戻って組み直します。

この手順は、自分の内容を考えるための方法です。元の記事を閉じて書いたことだけで、利用上の問題がなくなるわけではありません。最後の比較まで行ってください。

そして、もう一つ。参考にしたことを、どう示すかも考えておきます。

⑤「参考にしました」と書けば、どこまで使ってもいいんですか?

参考にした記事名やURLを載せることは、何を手がかりに考えたのかを読者に伝える助けになります。

大きな一言の図。上に「「参考にしました」と添えても」。紙の絵と、大きな字で「出典を書くことと、使ってよいことは別」(「使ってよいこと」に金の線)、その下に「出典さえ書けば成立する、と考えない」

特定の記事から考え方を学んだなら、そのことを説明する。自分が考えたように見せないためにも、大切な対応です。

ただ、出典を書くことと、その文章を使ってよいことは別です。

「参考にしました」と添えても、本文や見出しを自由に持ってこられるわけではありません。

文章そのものを引用する必要がある場合は、自分の本文と明確に区別し、出典を示すことなど、引用の条件を確認してください。出典さえ書けば成立する、と考えないことです。

また、著作権上どう扱われるかと、読者から「この人の記事によく似ている」と受け取られるかも、同じ問題ではありません。

だから公開前には、少なくとも次の点を見直しておきます。

  • 特徴的な言い回しや見出しを、そのまま使っていないか。
  • 同じ具体例や独特の展開を、言葉だけ変えて使っていないか。
  • 他人の体験・調査・発見を、自分のものとして書いていないか。
  • 参考にした考え方や引用について、必要な出典を示しているか。

判断に迷う特徴的な箇所は、無理に使わず、自分の記事の質問から作り直す。どうしてもその表現を使いたいなら、利用条件や許可を確認する。

「似ていると言われないように、うまく隠す」という方向で頑張らないことです。

最初は、うまい人の記事を読んで、「この順番なら分かりやすいんだな」と学んでいいんです。そこから、自分の読者に必要な説明を考え、自分の体験や言葉で書いていけばいい。

次に参考記事を読んだら、見出しをコピーする前に、「この記事が分かりやすかった理由」を一文だけメモしてみてください。

そして記事を閉じ、自分が答えたい質問を書いてみる。

学んだ型を、今度は自分の読者のために使う。その順番で、一本書いてみてください。

誰にも気づかれない夜の、君へ

AIに書けるものは、これから一番安くなる。
君の生き様は、これから一番、値がつく。

機能で消耗する時代は、静かに終わっていく。武器になるのは、何度もコケて、それでも続けてきた、君の生き方の方だ。それは作るものじゃない。もう、君の中に埋まっている。

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